making of salla

* トルコの伝統レース「オヤ」との日々 *
【ご連絡】12月のイオンカルチャー日根野店予定

ご連絡です。

12月のイオンカルチャークラブ日根野店さまでのレッスン日程につきまして、28日から21日(火)13:00〜に変更となっております。

(年末で慌ただしい時期のため、変更をお願いしました)

また、2017年1月からはいつも通り第4水曜日13:00〜の開催となります。

なにとぞご注意のほどよろしくお願いします。

| ワークショップ | 22:00 | - | - |
【受付開始】冬の定期講座ご案内【NHK文化センター神戸教室】

この冬より、新しくNHK文化センター神戸教室さまにて定期講座が始まります!

11月24日(木)の新聞に折り込みが入ります、なにとぞよろしくお願いします。

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『トルコの伝統手芸 イーネオヤ』
NHK文化センター 神戸教室

 

日 程:1/31(火)、2/7(火)、3/7(火)〜※以降、毎月第1火曜日
時 間:13:00〜15:00
場 所:NHK文化センター 神戸教室
    (JR神戸駅すぐ。HDC神戸6F)
    TEL:078-360-6198

お申込み&詳細:こちらよりお願いします。

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内 容:
初心者さま向けのイーネオヤの実習と講義となります。

詳細な編み図と写真を掲載したテキストとレシピをもとに、イーネオヤの基礎から立体の花の仕組みまでを丁寧にご案内し、様々な伝統モチーフのバリエーションを通じてイーネオヤ特有のスタイルへの理解を深めます。

 

作品としてはビーズ入りのコースターの縁飾りや、ティッシュカバーの縁飾り、また小花のピアスやネックレスなどを予定しております(進度やご希望に応じて変更可能性あり)。


また、毎回レッスンに関連するオヤスカーフやモチーフや現地で自ら撮影した写真などを持参いたします。

それらをご説明しながらトルコ現地の空気や、テクニックに限らないイーネオヤに関する背景を少しでもお伝えすることができたらと考えています。

お申込みお待ちしております!

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お申込み・お問い合わせはこちらまで・・・

NHK文化センター神戸教室

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| ワークショップ | 23:06 | - | - |
【予約開始】冬の講座情報・1【NHK文化センター梅田教室】

来年1月より、NHK文化センター梅田教室さまにて、全3回の講座を担当させていただけることとなりました。

19日よりWeb先行予約が開始、また22日の新聞に折り込みチラシが入って受付開始されます。

なにとぞよろしくお願いします!

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『トルコ伝統手芸 ”イーネオヤ”』
NHK文化センター 梅田教室

 

日 程:1/26(木)、2/23(木)、3/23(木)※全3回講座
時 間:13:30〜15:30
場 所:NHK文化センター 梅田教室
    (JR大阪駅、各線梅田駅よりすぐ。

    梅田阪急ビルオフィスタワー17階 )
    TEL:06-6367-0880

お申込み&詳細:こちらよりお願いします。

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【内容】

トルコで伝統的に母から娘へと受け継がれてきたスカーフの縁飾り、イーネオヤ。
縫い針1本と糸だけで、繊細な立体のお花から、大作のテーブルクロスまで作ることのできるレース手芸です。

 

第1回では、コースターへ縁飾りをほどこしながら基本の編み方(減らし目の三角)をご案内します。

 

魔除けの目玉ビーズ「ナザール・ボンジュウ」をあしらった可愛らしいコースターを、トルコ製の専用糸と針を用いて写真入りの詳細なテキストをもとに作ります。

 

また第2回では、コースターの続きおよび、トルコのイズニックという地方に伝わる平面モチーフ「木槌」「レンズ豆」をカブトピン等に編みつけます。

ここでは増やし目(ループ)の作り方を重点的にご案内します。

 

第3回では、応用編として、同地方で「春の花」と呼ばれているモチーフをピアスに仕上げます。(※イアリングへの変更可能です)

 

(※いずれの回も、レッスン時間の都合上、要点をご説明して残りをご自宅で完成していただく可能性があります)

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今回の講座は、特に平面の要素を重点的にご案内しようと考えたカリキュラムとなります。

 

イーネオヤといえば立体のお花が作れることが魅力のひとつですが、実はこの手芸の特性上、基礎が最も難しく最初の壁が最も高いため、通常は数回のレッスンだけでは立体のお花に辿り着くことはできません。

 

ただし作り方の全体像をつかむだけなら2回目でもかろうじて可能で、11月の2回講座ではそれを目標としたカリキュラムを設定しました。とはいえ駆け足なのも確か、今回は基本に立ち返って平面を十分に理解していただくことを目標にしようと考えました。

 

そして平面モチーフと言えば、トルコ北西部に位置する湖畔の村・イズニック地方。

ここに伝わるモチーフはすぐれた平面のバリエーションが多くあります。ここから初心者さま向けのものをいくつかチョイスしてみました。

 

とはいえやはりお花モチーフを作りたい方は多いはず…。

そこで平面のテクニックだけで作ることが可能でなおかつ立体のお花の可愛らしさを持つモチーフを、最終回に取り入れています。(※金具はイアリングへも変更可能です。第2回のときにご希望をお伺いします)

 

またこのレッスンでは、イズニック地方で女性たちが作った伝統的なスカーフや実際に彼女たちが使っている材料、現地を訪れたときに撮影した写真のパネルなども展示予定です。

 

トルコでのお土産話もまじえながら、イーネオヤの文化的な背景などもお伝えできれば…と考えているところです。

ご応募お待ちしております!

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お申込み・お問い合わせはこちらまで・・・

NHK文化センター梅田教室

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| ワークショップ | 17:24 | - | - |
トルコ文化協会・イーネオヤ中級講座のお知らせ

告知が遅くなりましたが、秋の講座情報の追加となります。
トルコ文化協会さまでのイーネオヤ中級講座となります。

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『イーネオヤ中級講座機

日 程:10月28日(金)より毎月第四金曜日(※12月のみ12/16開催)
時 間:13:00〜15:00
講座料:3,600円(教材費別・チャイ付)
人 数:残席1名様
対 象:イーネオヤの立体の基礎の編み方をご理解している方
    (初心者の方、技術に不安のある方は別途補講を実施します。
     まずはお問合せくださいませ)

持ち物:糸切ハサミ、縫い針、筆記用具、シニアグラス(適宜)
    扱いなれたオヤ糸
    (緑・白・赤・黄色など数色。販売・お試しもあります)

 

内 容:中級講座機2016年10月〜2017年2月・全5回)
この中級講座では各地方の伝統モチーフの作り方や特徴・様式をお伝えするとともに、それらを使って作品に仕上げるまでのお手伝いをいたします。
まずはオデミシュ地方の立体花モチーフを中心とした内容から開始します。
 (進行具合やご希望によって変更可能性あり)
実際の古いスカーフをご覧になっていただきながらの分析や、トルコで講師自ら撮影した写真のスライド上映なども進度に応じていたします。
技法だけではない、多様なオヤの側面をお伝えできたらと考えています。

 場 所:トルコ文化協会(天満橋から東心斎橋に移転)
    〒542-0083
    大阪市中央区東心斎橋1-13-33
    ハッピービル2階トルコ料理店SA〜Ki内
     Tel: 06-6210-2503
   (最寄り駅:地下鉄「心斎橋」もしくは「長堀橋」駅より徒歩5分)




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お問合せは、お電話(06-6358-1201)、もしくはメール(mskt1215@lapis.plala.or.jp)で協会までご連絡ください。

講師に何かご質問がありましたら、こちらまでお願いします。
salla0317osakajapan@gmail.com

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| ワークショップ | 23:55 | - | - |
【2016年秋のイーネオヤ教室情報一覧・大阪神戸】

2016年秋からの講座情報の一覧です。各記事へのリンクが貼られています。

 

【定期講座】

トルコ文化協会様
 (※経験者さま向けイーネオヤコース(開講決定・残席3名様)
   10/28(金)スタート。毎月第4金曜日13:00〜15:00 )

 

※トルコ文化センター様での教室は都合により見合わせることとなりました。

 

【体験&定期講座】

イオンカルチャークラブ 北千里店&日根野様
 (お申込みは  北千里店はこちら日根野店はこちらより。)

 

【全2回講座】

NHK文化センター神戸&梅田教室様
 (11月全2回講座。お申込みは
  神戸教室はこちら梅田教室はこちらより

 

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※この他、ご要望に応じて個人レッスンも行っております。
 詳細はsalla0317osakajapan@gmail.comまでお願いします。

 

 

| ワークショップ | 18:39 | - | - |
【お申込み開始】秋の講座情報【NHK文化センター神戸&梅田教室】

改めまして、告知です。

11月にNHK文化センターの神戸教室さまと梅田教室さまにて単発(全2回)の講座をさせていただけることになりました。

8月20日よりWeb限定先行予約がスタートしています!

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『トルコの伝統手芸 オヤで作るアクセサリー』
NHK文化センター 神戸教室

日 程:11/1(火)、11/29(火)※全2回講座
時 間:13:00〜15:00
場 所:NHK文化センター 神戸教室
    (JR神戸駅前すぐ、阪急・阪神・山陽 高速神戸駅から徒歩4分)
    TEL:078-360-6198

お申込み&詳細:こちらよりお願いします。

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NHK文化センター 梅田教室
日 程:11/2(水)、11/30(水)※全2回講座
時 間:13:00〜15:00
場 所:NHK文化センター 梅田教室
    (JR大阪駅、各線梅田駅よりすぐ。
    梅田阪急ビルオフィスタワー17階 )
    TEL:06-6367-0880

お申込み&詳細:こちらよりお願いします。

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【内容】

トルコで伝統的に母から娘へと受け継がれてきたスカーフの縁飾り、イーネオヤ。
縫い針1本と糸だけで、繊細な立体のお花から、大作のテーブルクロスまで作ることのできるレース手芸です。

この講座では、エーゲ地方で採集した「オレンジの花 Portakal Çiçeği 」と呼ばれる伝統モチーフのペンダントをご案内します。

(※別名Erik çiçeği, Yıldız )

第1回ではオーガンジー袋へ縁飾りをほどこしながら基礎の編み方(基本の三角、増やし目)をご案内します。

トルコ製の専用糸、針、フランス製ビーズなどを使いながら、丁寧で分かりやすい編み図と写真入りのテキストをもとに進めます。

(※レッスン時間の都合上、要点をご説明して残りをご自宅で完成していただきます。次の第2回目のために必要な宿題はありませんが、増やし目とひし形の練習をしておいていただけると、理解が深まります)

第2回では立体の花の初歩をご案内します。
お花の色やトルコ製のメタルパーツを選んでいただき、ペンダントに仕上げます。

(※レッスン時間の都合上、要点をご説明して残りをご自宅で完成していただくスタイルです)

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今回単発で、とお話をいただいて悩んだのが、レッスンの回数のことでした。
イーネオヤをやりたい、という初心者の方はやはり「立体のお花を作ってみたい!」という動機の方が多いかと思います。

けれども、イーネオヤという手芸の特性上、基礎が最も難しく最初の壁が最も高いため、初回のレッスンだけではまずもって立体のお花に辿り着くことは出来ません。
かといって、少しお試ししてみたいな、という方には定期講座のような3回以上となるとそれはそれでハードルが高くなるでしょう。

そこで、担当者の方とご相談して単発(1回のみ)が難しいこと、その代わりにレシピをとても丁寧で詳細なものにしてギュギュっと内容を詰めて全2回としてみましょう、ということになりました!

イーネオヤの立体のお花がどうなっているのかざっと全体像を知ってみたい、実際にどうやって作るのか見てみたい、という方にお勧めの講座となっております。
是非ともご応募お待ちしております!

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お申込みはこちらまで・・・

NHK文化センター神戸教室

NHK文化センター梅田教室

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| ワークショップ | 15:48 | - | - |
秋の新講座&体験講座のご案内【イオンカルチャークラブ】

秋からの新講座&体験講座のお知らせが続いています。
こちらはイオンカルチャークラブ様での講座のご案内です。

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『縫い針で作るレース・イーネオヤ』
イオンカルチャークラブ 北千里店
日 程:毎月第3土曜日
時 間:15:00〜17:00
講座料:2,700円(講座料)+¥1,000(初回教材費)

    体験講座料(¥1,030)
対象者:イーネオヤ初心者さま
持ち物:糸切ハサミ、筆記用具、シニアグラス(必要に応じて)
お申込み:こちらよりお願いします

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『トルコ伝統手芸 イーネオヤ講座』
イオンカルチャークラブ 日根野店
日 程:9月28日(水)(毎月第4水曜日)
時 間:13:00〜15:00
講座料:2,700円(講座料)+¥1,000(初回教材費)

    体験講座料(¥1,030) 
対象者:イーネオヤ初心者さま
持ち物:糸切ハサミ、筆記用具、シニアグラス(必要に応じて)

 

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【内容】

体験講座の内容としましては、写真のリボンストラップを作成することとなります。
トルコで仕入れたイーネオヤのお花パーツ、そして金属パーツ、リボンからお好きな物を選んでいただきながら、イーネオヤの基礎のステッチであるオヤ結び(zürafa)、そしてバリエーションの結び方(kuyumcu kafesi)をしっかり丁寧にご案内いたします。

キャンペーン実施中につき、とってもお試ししやすい価格でご参加いただけますので、是非ともお近くの方はご参加くださいませ!

 

また体験講座後、ご要望に応じて定期講座もご用意しております。
そちらの内容としては、基本的に他教室と同じテキストを用いた初心者さま向けの内容となっています。
ゆっくり・じっくりと自分のペースで取り組んでいきたい方にお勧めです。

 

 

※質問などありましたらお気軽にこちらのメールフォーム、もしくはこちらのアドレス(salla0317osakajapan@gmail.com)よりご連絡くださいませ。
ご応募お待ちしております!

 

 

※本日このあと、まだまだ告知が続きます。よろしくお願いします!

| ワークショップ | 13:16 | - | - |
進行方向について・その3(筒編み)

筒編みの方法に関して日本で一般的なものは、筒の内側から外側へ針を刺し、筒に対して(上から見て)反時計回りにぐるぐると螺旋状に積み上げて作る方法です。

トルコで私が見てきた方法にはもう一つあり、それは筒の外側から内側へ針を刺して、筒に対して時計回りに進める方法です。(針運び自体は同じです)
これは市民講座での初回レッスンで先生から教わりました(写真はその時に作ったカラーの花kala çiçeği です)

こちらの方法がどれだけ一般的かは分かりません。
筒編みに関しては他の場所では教わることが少なかったためサンプルが少ないからです。
(オデミシュで教わった時は日本と同じ方法でした)

 

この方法の利点は編んでいる表面が筒の表側(外側)に来ることです。
例えばパラケセのような筒編みの方法で横幅を広くしていく・袋状のものを作る場合には、こちらの方が作る際に目で確認しやすく、美しく仕上がるのではないかとも考えます。
(特に、途中や最後に飾り編みやモチーフなどが入る場合など)

 

欠点というか少しややこしいことは、日本で一般的な方法だと5弁の花を作るときは最初の作り目を4目作るのが通常ですが、こちらの方法だと5目作らなければなりません。
何故なら、筒編みから花弁を作る段階になったときに、筒の内側から外側へ針を刺すように変更するからです。
ですので、編み図などは各自それぞれ読みかえながら作る必要があるでしょう。

 

※ちなみに指に巻く作り目に関しては、私の見てきた範囲においては右→左の1回巻き(反時計回り)の人の場合、作り目の際も同様に右→左の進行方向で作っていました。
(つまり、指に巻いた糸の上の結び目よりも、手前側に向かって次の結び目を作っていました)。
(※ただこちらもサンプル数は少ないため、そういう傾向が多いということだけしか言えません)

 

外側から内側へ針を刺すこの方法は、最初はいつもと同じくらいの細い筒を作るのは難しく太くなるかも知れませんが、慣れたら同様の細さに出来ると思います。
実際に使用するかというとあまり使わない気もするのですが(個人的にはパラケセなど広い幅の筒編みの時に採用しています)、こういう発想もあるということをお伝えしておきたいと思い、書き残します。

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※9月より、各所カルチャーセンター様でイーネオヤの初級講座を開講いたします。
PC表示でブログの右側欄に少しお知らせしております。また、他のカルチャーセンター様でも11月ごろ単発のレッスンを予定しております。
後日、詳細をアップいたしますので何卒よろしくお願いします。

| イーネオヤ İğne oyası | 01:12 | - | - |
進行方向について・その2(イーネダンテル)

(アイドゥンの民家でいただいたイチゴ。2016/6/5撮影)

進行方向については他にもありますが、特にイーネダンテルについては書き残しておきたいことのひとつです。

その前に、まず言葉の定義を少し。
「ダンテル dantel」とはフランス語からの借用語(外来語)でレースを意味します。
通常トルコでダンテルと言う時、特に手芸の分野では白糸を使ってかぎ針編(トゥーTığ)で作られるドイリーやテーブルクロスのようなものを指します。
(かぎ針編全般は トゥー・イシTığ işi と呼ばれます)

従って、トルコで「ダンテル」とだけ言っても、いわゆる針で作るイーネダンテルのこととは分かってもらえず通じません。
経験上、「イーネダンテル」も人によっては通じませんでした。

私の見たところでは「イーネオヤのダンテル iğne oyası dantel」と呼ぶか、もしくはイーネオヤもイーネダンテルも全てひっくるめて「イーネオヤ」とだけ呼ぶのが一般的でした。

イーネオヤという大きなくくりの中に、イーネダンテル(日本で呼ばれる)が入っているというイメージでしょうか。
ここでのイーネオヤという単語は技術的な意味合いの総称になります。

こちらはアイドゥンの民家にて作り方を教えてもらったダンテルモチーフ(裏側)。
(チャルクフェレッキçarkıfelek。中心部分は異なりますが、近隣のオデミシュにも同様のものがあります)

右→左の、反時計回り1回巻きで作っていらっしゃいました。

こちらは、同じお宅でいただいた立体花のモチーフ
(イエディダウチチェーイ yedi dağ çiçeği。7つの山の花(直訳)。
両端増やし目の4弁の花で、最終段が7目になっています)

こちらも上と同様の針運びで作られています。

イーネダンテルを初めて作ろうと日本の書籍を見ながら独学で挑戦したとき、何故イーネオヤ(右→左)とは逆方向(左→右)で作るのだろう?と疑問に思ったことがあります。
トルコの動画を見ると、イーネオヤを作るのと同じ進行方向でダンテルを作ってる女性も見られるのに、なぜわざわざ日本では逆にするのだろう?と。
その疑問があったことと、当時の私には逆方向で作るのが単純に慣れなくて難しかったこともあり、まずは慣れた方向でやろうと考えてイーネオヤと同じ進行方向(右→左・反時計回り1回巻き)で練習した記録があります。

逆方向(左→右、反時計回り1回巻き)で作るメリットとして挙げられるのは、より繊細で薄く仕上げられることです。通常のイーネオヤでの結び方よりも、結び目の玉が小さくなるからです。

(また人にもよりますが、右→左よりも手早く進めることも出来ます)
目指す仕上がりに応じて進行方向や結び方を変更することは、非常に理に適っていると考えます。

しかしながら上記の写真の例でも挙げたように、私の見た地域(アイドゥン、オデミシュ、イズニックなど)では、イーネオヤとイーネダンテルとで進行方向を意識的に使い分けて作っている女性たちは見受けられませんでした。
(存在したのかも知れませんが、出会えませんでした)

 

アイドゥンの他、例えばオデミシュでも、花モチーフを作ったその手でドイリーモチーフが同じ2回巻きのまま同じ進行方向で作られているのを見ました。
(2回巻きで結び目自体は大きいのかも知れませんが、手加減が非常に均一なものを見るとその美しさにため息が出ます。そして、この地方独特の雰囲気を再現するには2回巻きを採用したいと思うこともありました)

市民講座でも、花モチーフと祈祷用平面モチーフやドイリーモチーフを作る時には特に区別なく友人たちは作っていました。

 

彼女たち作り手の中では、花モチーフもドイリーモチーフも作る上で方法を変えようとする意識はないように見えます。
(むしろ、何故敢えて変えなければいけないのかと逆に問われる気もしました。私自身、ダンテルに初めて挑戦した時に方向は変えずに作りましたし、この素朴な実感はある意味現実に即しているのかも知れません)

 

(※しかし『トルコの伝統レース イーネダンテル』(2007,今井瑞恵)ではトルコ南東部のマルディン地方の作り方を参考にしたと記載されていますので(P3)、あるいはマルディンでは意識的に分けている方が存在したのかも知れません)

 

このように、先の記事での経験や、ダンテルの作られ方を見ての経験を踏まえて言えることは、唯一絶対の答えはないということです。

ダンテルだから左→右で作らなければいけない、と決まっている訳ではありません。
例えば滑りやすい糸でこの方法をかたくなに守って作ると、作り手の手加減によっては時間経過で結び目がゆるんで大きくなることもあります。あまり美しい仕上がりになるとは言えません。
この場合は、もう半回転以上増やす方法で作った方がゆるまず美しく仕上がるとも考えます。

また、だからといってイーネオヤもイーネダンテルも同じ方向にしろ、と言っている訳でもありません。
(同じでもいい、とは言えます)

 

人によって得意な方向や結び方、力の入れ具合、目の形、それぞれ違います。また、使用する糸によっても変化します。

今この現代に生きて、他の選択肢も存在すると知っている私たちは、より美しいものを作るための試みをすることが出来ます。
様々な方法があること、現地での作られ方などを知った上で、その人それぞれの選択をすることに意味があると考えます。

| イーネオヤ İğne oyası | 07:11 | - | - |
進行方向について・その1

(写真は市民講座でのレッスン風景です)

人生何が起こるか分からない、と昨年はつくづく思いましたが、帰国してからもまたそれを強く思う最近です。
ゆっくり落ち着いてから丁寧に文章に起こそうなんて考えていたトルコでのことですけれど、案外落ち着かないもので、この先ちゃんと書ける機会があるのかしら?と思うこともあり。
それならいっそ、思い出した順に綴って残しておきたいと考えるようになりました。

かつて私が想像していた、秘密のヴェールの向こう側にある世界を、ランプで照らしてみようと思っています。


まずひとつ目は、初心者のときに悩むことの多い「イーネオヤにおける進行方向」について。

日本では右→左の反時計回り1回巻きが主流ですが、トルコの動画などを見ると、左→右の反時計回り1回巻き(もしくは2回巻き)のものも多くあります。
このため、初心者の時などは「どっちが正しいの?」と戸惑ったりしなかったでしょうか。
(少なくとも私は始めるにあたって、どちらの進行方向にしようかすごく悩みました)


私がご用意できる答えとしては、どちらでもOK、ということです。
進行方向と巻く回数や方向の組み合わせによって出来る結び目の玉の大きさは変わってきますので、実際に編んでみて自分の好みや手の動かしやすさ、そして使う糸の特性と相談しながら、自分の目指す仕上がりを実現させる組み合わせを選択すればいいのでは、と考えています。
(玉の大きさの検証についてはこちらのくっくさんのサイトが詳しいです)


と、これは最終的な結論で…
(実際に教わる立場・教える立場で率直に言うと、すでに出版されている本に準拠する形で始めて、慣れた頃に他の方法も試す、というのが現実的かとは思います。でも絶対ではありません)

 


それはそれとして、じゃあ実際に今のトルコではどうなっているのか?というのは気になるところかと思います。


私が行って見聞きした範囲ではありますが、それに答えるとしますと…

例えばアンタルヤの市民講座では、最初にレッスンを受けた時に先生から「あなたはいつも何回巻いているの?」と訊かれました。
そこで「1回です」と答えるとそれ以降、先生は私に教えるときは右→左の反時計回り1回巻きで教えてくださいました。

クラスを見てたら(大体いつも10人くらいでした)右→左の反時計回り1回巻きの人が多くいましたが、2回巻きの人もわりといましたし、左→右で2回巻き(時計回り)の友達もいました。
(母親から基礎を習ったという人もいれば、市民講座で初めて習ったという人もいました)

また先生方も、最初の先生は右→左の反時計回り1回巻きでしたけれど、2人目の先生は左→右の時計回り2回巻きで、本当に人それぞれでした。
(カリキュラムとしては例えば決まったテキストがある訳ではなく、生徒それぞれに合わせて口伝でやっていました)


そして彼女たちは、自分のやり方を決して曲げません。
何回巻きかと私に質問することはあっても、別に特に真似たりはせず(笑)やりたいようにやっていました。

要するにどちらでもいいということなんだ、となんだかすごくホッとした初回レッスンだったように思います。
手芸に正解などないし、どちらでもいいじゃない、と日本でも思ってはいました。
でもなんだか、分厚い秘密のヴェールの向こうにあるトルコでは、何かすごい真実があるんじゃないかしら??なんていう疑問が(笑)ふと胸をよぎることもあったのです。

もちろん、頭ではそんなものないのは分かってる訳なんですけれど。
いかんせん言葉の壁があって情報が少ない+上達に時間がかかる手芸という特性上、色々と物思うことも多かったのでしょう。
けれど、堂々と自分のやり方を貫き通す彼女たちを見ていたら、それらがすごく馬鹿馬鹿しく思えてきて(笑)すっと肩の力が抜けたのでした。



ちなみに、市民講座だけでなく、いくつかの地方に行った時に作っているところを見せていただいた女性たちの傾向はというとこんな感じです。

・アイドゥン:右→左、反時計回り1回巻き
・オデミシュ:右→左、反時計回り2回巻き
・イズニック:右→左、反時計回り1回巻き
・ギョネン:右→左、反時計回り1回巻き

オヤをするすべての女性に会ったわけではありませんし、アイドゥンでは実質2名の方、ギョネンでも3〜4名の方しか手元は拝見できなかったので例外もあるとは思われます。
とはいえ、ある程度地形的にクローズドな地域ではやはり方法は似通ってくる印象です。

そして、アンタルヤの市民講座のように都会で色んな地域から人が集まる場所で、インターネットにアクセスできる人が多い(=模倣する対象が近隣の人だけでなくなる)と、方法もバラバラになりやすいのではないかと推測します。
 

結局のところ、唯一絶対の正解はありません。
何を作りたいか、どんな仕上がりにしたいか。
そして、何を美しいと思うか?

これらの問いと向き合い試行錯誤しながら作る延長線上に、その人だけの正解が存在するのではと思うのでした。

 

| イーネオヤ İğne oyası | 07:38 | - | - |
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