making of salla

* トルコの伝統レース「オヤ」との日々 *
展示会(セルギ)
通っていた市民講座のクラスメイトから、学年末の展示会(トルコ語でセルギ sergiと言います)が始まったよとメッセージをもらいました。
今期はずいぶんと早い時期にやるのねぇとビックリ。
(昨年は5月末から一週間の日程でした)

通常、市民講座は小学校などと同じで学年の始まりは9月なのですが、昨年は犠牲祭(クルバン・バイラム)があったので今期は10月頭からの始まりでした。
冬休みもあったと聞いてますから、学年末といっても7か月間くらいの授業期間だったのでは…補講とかあったのかな?と首をかしげてしまうのは多分、日本人気質だからでしょうね。

実際、私が通っている間にもどんどんクラスが終わったり、教室の場所が変わったり、突然補講が決まったり(しかも前日とかに連絡が来る…)しましたし、展示会自体の日程も訊く人訊く人によって違っててギリギリでやっと分かる始末…
(言葉が出来ないからかな、と思ってたのですがそれだけの問題じゃなさげ…)

このめまぐるしく変わる状況についていくためには、予定通りにきっちり進むのが当然という日本での価値観をいったんどこかにやって臨機応変になるしかないのですが、流され過ぎても自分が大変になるので線引きが本当に難しかったなぁ…と思い返します。
「どうにかなるさ〜」と無理やり楽観的になってしのいでましたが(笑)、こうやって落ち着いてから考えるとわりと精神的サバイバルでした…。

こういう予定が立てにくいことは語学学校でもよくあるようで(一定人数集まらないと開講しないとか、先生の都合でいきなりクラス閉鎖とか…よく聞きました)、なので、トルコへの語学留学やカルチャー留学を考えていらっしゃる方は時間だけは余裕を持っていくのを切にお勧めします。


なにごとも絶対ということはないんだなーと骨身に染みて感じたトルコ生活でしたが、逆に、予定外のことを楽しめる気持ちがあると案外快適な気もします。
具体的にはいつもの通学バスが来なくても30分くらいイライラせずボーっと待てたら大丈夫かと…思います。
で、そういうことが毎日なにかしらの形で起こることに慣れたら大丈夫かと…
(昨日久しぶりに電車で出かけて、ダイヤ通りに運行されることにしみじみすごいなと感じたので書いてみたエントリでした…)



写真は昨年の展示会風景。
スカーフやアクセサリーだけでなく、大輪のバラやユリを何個も作って額装していたり、テーブルクロスやランプシェードなど大作があったり。
ババーン!と派手で大ぶりなタイプの作品がたくさん。
本当に皆作るペースが早くて早くて、目が回るかと思いました。

 
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| トルコ滞在 | 20:58 | - | - |
定規と分度器。
鍼が効いたのか、座っているのが苦でなくなったので作業再開です。

写真は、ダンテルをガイドに沿ってアイロン台にピン打ちしているところ。
このあとスチームアイロンをかけます。

ガイドはエクセルで作りました。
最終周の飾りが26個あったので、26分割の円グラフで。
(参考サイト:白い手帖さま


ガイド、あるととっても便利ですね。
以前ちいさな金貨入れを作った時に思いましたが、仕上げだけでなく作成中も使うと楽だと思います。
特に、奇数分割とかで角度が目分量で分かりにくい時など…
(72度ってどれくらいか分かりにくくて、トルコで分度器を買いに走った思い出…)

また、ダンテル作成時に時々出てくる・長い長い渡し糸を張る際などは、いっそ定規でそれぞれ測ってしまうのも手かなと。
帳尻を合わせていくところがダンテルの醍醐味なんですが、長い渡し糸は一度しくじると後々とてもやっかいなので…
(短すぎるとお椀になってしまうし、長さが違い過ぎると上の段に如実に影響してしまいます)


もちろん、すべて目分量で糸の張り具合を見て出来たらいいのは確かなのですが、相当な経験値も必要。
時間がかかるダンテル、失敗もしたくないのが人情です…
特に正確を期したい時などは、定規と分度器、おすすめです。


(なんて書いてますが、結局は何度も糸を切ってはほどき、を繰り返すのですけれどね…。出来るだけ効率が良い方法・まだまだ模索中です)



閑話休題。

このところずっと、ダンテルモチーフの編み図と見本サンプルを作っています。
基本的にトルコで採集したモチーフを手元に置いて見ながらしているのですが、それぞれのモチーフの構造を分かりやすく・そして誰でも編みやすく…と編み図を作るのはなんて難しいのかとしみじみ。

以前にこちらでもアップしたダンテルの編み図、あれらはある程度すでに編める方向けの「概念図」のようなものだったので、あらためて本当の初心者の方でも編めるように…となると、また違う注意や説明文が必要となるものですね。
自分で何度も実際に編みながら、細かなところを調節していってるところです。


 
| イーネダンテル | 10:36 | - | - |
パセリのこと。
最近ハマっている食べ物。
トルコのパンが恋しくなった時に折衷案として作ったこのサンドイッチです。

バゲットにクリームチーズを塗って、トマトとイタリアンパセリをはさんでます。
アンタルヤのカフェで売られてたサンドイッチを思い出しながら…。

トルコで最も一般的に家庭で食べられているパン(エキメッキ ekmek)は、見た目はフランスパンを少し太くした感じで、食感は外はカリッと・中はフランスパンの3倍くらいふんわりしているもの。
なかなか同じような感じのパンは日本にはないのでバゲットで代用です。

クリームチーズは、日本で売られてるものとお味はさほど変わらない気はするんですけれど、トルコはとにかく安いし種類も豊富。
イタリアンパセリはこれでもかと入れると、カフェで食べた味に近くなります。


そのパセリ、トルコ語では「マユダノズ Maydanoz」というのですが、日本にあるちっちゃな葉っぱでこんもりしてるパセリのことではなく、こちらの葉っぱの大きなイタリアンパセリのことを指します。

オヤのモチーフでも「パセリ Maydanoz」はあります。
(一昨年の秋にワークショップでやったものです)
どうしてこのモチーフがパセリなの?と最初は思いましたが、こちらのイタリアンパセリを指すと分かったら納得の形。

渡航前からこのこと(マユダノズ=イタリアンパセリということ)は知ってたのですが、実際に現地に行ってみたらさらに納得。
色んなお料理に使われていますし、パザール(市場)やスーパーでもすごく安く・そしていつも沢山売られてる、とてもポピュラーな葉っぱでした。
友人宅のお庭にも植えられてて、採れたて新鮮なのを市民講座のお昼に持ってきてくれて、その場でトマトやキュウリとともにサラダにしてもらったりも。
(日本のパセリはあまり食べない私ですが、このパセリは大好きになりました!)

こんな風に身近にあって愛されてるのだから、オヤのモチーフになるのも納得だわ、と実感として腑に落ちた思い出です。

 
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