making of salla

* トルコの伝統レース「オヤ」との日々 *
2日目その3・イズニックの花たち
イズニックで撮った花々の写真など。
季節は7月下旬でしたが、様々な花が咲いてました。
 
朝の散歩時に撮った花。
後ろの二階建ての民家も、蔦や花が壁に沿っていてとても雰囲気ありました。
 
 
ザクロの花、発見。
イズニックのオヤモチーフでも有名なザクロ、とザクロの花。

村の女性たちにとって身近なものをモチーフにして編んでいた、というのが本当によくわかります。
これだけ咲いていたらそりゃあ作るわ!と。

ましてや、テレビもインターネットもない時代なら尚更のこと。
参照元は、庭に・道に咲いているこれらだけ。
 
このお花、あちらこちらに咲いていました。
エベギュメジ・チチェーイ(うすべにあおい・ブルーマロウ)だと思います。
 
大きさに驚いたアーティチョークの花。
生まれて初めて見ました。
高さ1メートルくらいでしょうか。
 
アーティチョークがアザミ科ということも、このときに初めて知りました。
なるほど確かにアザミ! でもこんなに大きいとは!

アーティチョークもイズニックのオヤモチーフにあります。
これまた、こんなに身近にあるものなんだなぁ…というか、身近にあるからこそモチーフになったのね…と心から納得。

 
野生の花もあるし、庭に植えているお花ももちろんあります。

 
食用油の空き缶が花壇がわりになってたり・・・
 
ヨーグルトの空き容器が花壇になって、窓辺に並んでいたり。

 
花ではありませんが、梨(Armut アルムト)の木も庭になってました。

そして、沢山ありすぎてうっかり忘れがちだったものが・・・

それは、オリーブの木。
イズニックのこの村はオリーブ栽培で生計を立てている家が多く、オリーブ畑がそこにもここにもあそこにも。
この村だけでなく、村周辺、この地域一帯すべてこんな感じでオリーブ・オリーブ・オリーブ・・・でした。
もちろんオリーブのモチーフもあります。


村の女性にとっては身近にある花や木、動物。
日本にいた時、トルコ語のモチーフ名を日本語に訳してみても、実はピンときませんでした。

「ザクロ」「アーティチョーク」「オリーブ」・・・・
どこかおとぎ話の世界のような響きに感じてしまって。
私には身近とは言えない植物だからです。
でも、憧れを掻き立てるには十分な響きで、だからこそ自分の目で見てみたいと思ったのですが・・。

そしてこうして実際に村に行って、あちらこちらに咲いている花々を目の当たりにしてみたら、色んなものがすとんと腑に落ちるような気がしました。
こんなに普通に、何もしなくても毎日庭や道で見ることが出来るということ、日常的に食べているものもあるということ。
その色、大きさ、香り、味・・・


体感するということについて、トルコに来て以来、ずっとずっと考えています。


明日、東京であるイベントは私たちの「体感」を少しでもおすそ分けできるかも?という催しです。
あいにく私は参加できないのですが、どうか楽しかった思い出を伝えることが出来たら・・・と、陰ながらお手伝いしています。
よろしくお願いします。
 
| トルコ滞在 | 22:18 | - | - |
2日目その2・イズニック到着
イズニックへ向かって車でひた走ります。
ムドゥルヌから1時間ほど経った頃でしょうか。
外の風景がそれまでとガラッと変わったことに気づきます。
それは緑が多い、ということ。
P7230135.jpg
比較写真が今ないのですが、たとえばアンカラ〜ナウルハンあたりの風景(そしてそこから東へ)は、山を見ても岩や地層がむき出しになってるところが多く、カラッと乾いた平野が延々と続きます。
中央アナトリアの風景です。

けれど、イズニックへ向かう道で見た山は緑でほとんど覆われている。
心なしか空気もしっとりしている気もします。
野中さん曰く、このあたり(黒海地方)は降雨量が多いからね、とのこと。

同じトルコでもこんなに風景も気候も違う、トルコってなんて広いのだろうと風景の移り変わりに驚くひと時でした。


そうこうするうちに、湖が見えてきました(写真…取り忘れました!)
イズニック湖です。
この湖、とても大きい。しばらく湖の外周の道を走っていたのですが、いつまで経っても道が続くような錯覚…
岸では湖水浴をする家族連れの方もちらほら見えます。

そしてある時、山側へ向かう道にそれて…「着いたよー」の声。
イズニックの、ムシュキュレ村に到着です。
P7230262.jpg
車の窓から見える村の道角には、イーネオヤを編む女性たちのグループがそこにもここにも。
なんでしょう、非現実感と興奮がないまぜになったおかしな気持ちです。
 
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こんな風に日常の一部としてオヤを編んでいる人たちがこんなに多くここにいる、ということにただただ驚きます。
昔はこんな風景がイズニックだけでなく、様々な場所で見ることが出来たのでしょうね。


さて、ホームステイするお宅に到着し、荷物を置かせてもらっていた時に朗報が。
なんとタイミングよく、男の子の割礼式(スンネット)のためのお披露目の部屋を用意している家があるとのこと。
それは是非拝見したい!
 
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入口です。
目玉(ナザールボンジュウ)と共に「スンネットへようこそ!」と書いてます。
 

装飾ベッドです。
全景の写真が・・・ちゃんとしたのがない・・
天蓋付きのベッドに、無数にオヤスカーフを垂らしている感じです。
 
 
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ナスの花も発見。
 
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アーティチョークも発見。

 
P7230171.jpg
枕やベッドカバーにも丁寧な仕事のオヤがついています。


着いた早々に実際の装飾ベッドを見ることが出来て、感動でいっぱい。
これだけの量を用意するのはいったいどれだけ時間がかかるのか…



そんなこんなの、ムシュクレ村体験記、今月末に東京で発表会があります。
 
旅の仲間たちによる珍道中発表会(?)+野中幾美さんのお話などを予定。
この夏、イーネオヤの故郷を巡って見てきた様々なことを真空パックでお届けします。

日時:2015年8月30日(日)10:00〜16:00
場所:四谷ひろば コミュニティールーム2
   (東京都新宿区四谷4-20)最寄駅・「四谷三丁目」駅「曙橋」駅

お申込み、イベント内容、お問い合わせ先などの
詳細はこちらのサイトにて



あいにく私は当日は参加しませんが、準備などで陰ながらお手伝いもしております。
なにとぞよろしくお願いします。

 
JUGEMテーマ:旅行
| トルコ滞在 | 19:20 | - | - |
8/30開催・オヤ旅報告会のお知らせ
オヤ旅報告会、明日8/7の20時から参加者さま募集開始です。

旅の仲間たちによる珍道中発表会(?)+野中幾美さんのお話などを予定。
この夏、イーネオヤの故郷を巡って見てきた様々なことを真空パックでお届けします。

日時:2015年8月30日(日)10:00〜16:00
場所:四谷ひろば コミュニティールーム2
   (東京都新宿区四谷4-20)最寄駅・「四谷三丁目」駅「曙橋」駅

お申込み、イベント内容、お問い合わせ先などの
詳細はこちらのサイトにて



あいにく私は当日は参加しませんが、準備などで陰ながらお手伝いもしております。
なにとぞよろしくお願いします。

 
| イベント情報 | 20:22 | - | - |
2日目その1:ムドゥルヌにて
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出るというホテルで一晩明かした朝の風景。

霊感はゼロ感なワタクシ、勝利(?)です。
何も見えませんでした。多分…。
壁が薄くて人の足音とかいびきががよく聞こえましたが、あれが実は人が立てた音じゃなかったとかいうオチじゃなければ…
 
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お部屋、カーテンとベッドカバーの刺繍が可愛かったです。
バストイレは仕切りがない作りだったので、ビーチサンダル持参が吉と出ました。
(オヤ旅をしてみたい方にはビーチサンダルをバックの中に忍ばせることをおススメです。村でも使えます)
 
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朝食の食堂にて。チャイが出てくるポット(?)。
左の蛇口から濃い目のチャイが、右からはお湯が出てきます。
濃さを自分で調節できる優れもの。


朝食(バラのジャムが美味しかった!)のあとは、訪問予定の場所が開くまで時間があったので町を散策。

実はこのとき皆すでに、モンペ姿(※)に着替えてます(笑)
どこに行っても注目の的。

※シャルワルという、トルコのおばちゃんたちが履いているゆったりしたモンペ型のズボンのこと。
 履いてると「農作業に行くのかい?」などと現代っ子のトルコ人からは言われたりします…
 
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古い商店街の並び。
なんだかちょっと、日本の尾道っぽい雰囲気を感じます(て、坂しか似てないかしら…?)

焼きたてのパン屋さんを見たり、古いジャーミーを見学したり、お土産物屋さん(朝早くて開いてなかったのですが、わざわざ開けて下さいました)を見たり。
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開店前のお土産物屋さん。
イーネオヤのアクセサリーも扱ってます。
 
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お店の中のレジ机にあった、作りかけのアクセサリーと道具たち。
使ってるのはポリエステル糸みたい。

こちらのお店の他にも、イーネオヤを扱ってるお店をちょこちょこ見かけました。
ナウルハンのように全てが人工シルク製という訳でなく、ポリエステル糸で作ったのかな?というツヤツヤしたゲリン・タジュ(花嫁さん用ティアラ)も。


そして店を出てまた町を散策。
階段を上ると山が見えます。
 
猫はもれなく撮ります。
 
20150803_1091139.jpg
今はもう殆ど人がいない古い商店街の通り。
レトロな雰囲気がたまらなく好きなんですが、老朽化も激しく…。
そのうち取り壊されて新しくなるんだろうねぇ、と野中さん曰く。


古いものと新しいものの共存について、ぼんやり考えていたその時、
道でイーネオヤを編んでいる女性を発見。
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思わず皆で、女性におそるおそる近づいて編んでいるところを見せてもらいます。
この女性は、実のお母さんから習ったのでなく小さい頃に町にやってきた人から教わったとのこと(野中さんの通訳より)。

この辺でまた、あたりにいたお土産物屋さんたちから「チャイを飲まないかい?」と誘われてチャイを飲んだ記憶。
モンペを履いた日本人4人組、大人気です。


そうしてるうちに、そろそろ10時。
最近開講したばかりという、ムドゥルヌの市民講座(Mudurnu Halk Eğitim Merkezi )を見学させていただくことに。
 
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クルミの木の下でオヤを編む講座生の皆さん。
和気藹々と談笑しながら流れる空気が、アンタルヤの市民講座とも共通してて嬉しかったり。

私たちも一緒に座り、チャイをいただきながら持参したオルネキを見せ合います。
人工シルクを使ってアクセサリーを作っている方が多かったです。
窓の鉄格子に糸をひっかけて、糸撚り器で糸を撚ってる人も。

こちらでは蚕を育てる試みもされているとのことで拝見。
20150803_1091149.jpg
(お蚕様のアップは避けました…)
蚕から糸を取って紡ぎ、伝統的なオヤの再現を目指しているそうです。
アクセサリー作りだけしていたらナウルハンの二番煎じなので、それとはまた違う・新しい方向を探る試み。

この他にも伝統的なお人形を作る講座などもあって、日本から綺麗な着物の生地を持参していた旅の仲間、こちらにプレゼントとして進呈しました。
(一番有効活用してくれそうなところへお渡し出来て良かったです)


さて、お昼に近くなりました。
次なる場所は、イズニック。
伝統的な手法とモチーフを現在進行形で受け継いで作っているという場所です。

ここで私たちは2泊3日のホームステイ体験をすることに…!
村っていったいどんな感じ? ご飯は?トイレは?
全く想像もつかない私たちの村体験、どうなりますことやら…?


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※ そんなこんなのオヤ旅珍道中を、旅の仲間たちが東京でご報告するイベントがあります。
 

詳細はこちらまで

あいにく私は参加できないのですが、陰ながらお手伝いもしてます。
よろしくお願いします!

 
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| トルコ滞在 | 02:35 | - | - |
1日目その2・ナウルハンへ
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ペイパザールをあとにし、ナウルハンへ。

ナウルハンはアンカラ県の西部に位置します。
アクセサリー製作をすることによってイーネオヤで最初に商業的に成功した町…とのこと。

お土産物屋さんや日本のお店でいわゆる「シルクイーネオヤアクセサリー」と呼ばれて売られているものの殆どがここが産地です。
目が細かく糸の撚りがきつめで、マットな質感が特徴。
(シルク、と多くの人から呼ばれていますが実際の素材は化繊・人工シルクです)

…なんていう説明は野中さんの御本にお任せして。


ここでの目的のひとつはこれ。
ナウルハンのおばちゃんからスカーフの土台の作り方を教わる、ということ。

伝統的にこの地域では、直接スカーフにイーネオヤを編みつけるのでなく、まずU字ピンとかぎ針で土台となる鎖編み、そしてフリンジのようなループを作ってブレードを作ります。
そしてその上にイーネオヤの技法で、花や葉・実、そして飾りのループを編みつけていき、最後にそのブレードをスカーフの縁に編みつけていくのがここの方法。

その、かぎ針で作るループや、花をつける土台を作っているところを見れたら…という旅の仲間のリクエストに、野中さんが応えてくださって実現。
ナウルハンの町にある写真のお店を訪問したのですが、そこへ上記の技法ができる女性に来ていただけることに。
(ここのお店には、アクセサリーやスカーフがあってお買い物天国でもありました)
 
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女性を取り囲んで早速、講習会(?)。
”ここはどうするのですか? え、そんな方法があったんですか?! もう1回やってください! すみません、もう1度お願いします!(動画撮影しつつ)”

そんな私たちの無茶ブリとも言えるお願いに、快く応じてくださった女性に感謝です。
目からウロコな方法もあって、一生懸命その場で真似をしたりメモをする日本の生徒たちでした。


ナウルハンでは他に…
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コジャハンと呼ばれるところにも訪問。
そこで
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機織りの実演を拝見したり。
力強くリズミカルに機を織る女性たち。


そして、町の小さな手芸屋さんでお買い物をしたり。
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人工シルクが勢ぞろい。目移りします。
あまり見かけない・探してた糸もあって喜ぶ旅の仲間たち。


そしてまた、コジャハンへ戻ると、中庭でお茶をする野中さんとコジャハンの皆さんの姿が。
みんなでチャイを飲まない?と誘われてベンチへ。
(こんな感じで、色んなところでお茶をふるまわれた旅でもありました)
 
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(チャイを飲みながら。パリパリ感の残る絹糸も見せていただきました)

ここで面白かったのは、お茶に居合わせた男性のイーネオヤ作家(?)さんから、糸撚り器での糸の撚り方を教えていただけたこと。
4本どり(6本どり?)、3本どり、2本どり…様々な方法を鮮やかな手つきで披露。

さらにこの方からは針金へ糸を巻く方法を教えてもらったりも。
持ってきた針金(普通の手芸店で手に入るもの)を「固すぎる」とダメ出し、電気屋の針金の方がやわらかくてやりやすい、と仰ってました。
(のですが・・・これに関しては、持参してきた針金が太かった+短かったからではないかなぁ…?という疑問点が実はあって、その場で習ってた二人、首を傾げた場面でもありました。
何故なら、ナウルハンで使われてるのと同じくらいの細めの針金(手芸屋で入手)に糸を巻いたら、今度はナウルハンのものより柔らかくなってしまうため、もう少し固い針金があればと思ってたくらいなので。…どちらにせよ、電気屋さんの針金が最適、ということなのかしら??検証が必要!)


もっとここで教えてもらいたいことも沢山あったのですが、時間も少ないためまたまた車に乗り、ムドゥルヌという町へ急ぎます。
ここで夕飯を食べ、今晩の宿はオスマン時代の古い邸宅を改装したホテル。
出る(何が?ナニが!足のないアレが!)というお話はさて、本当なのか…

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※旅の仲間による、オヤ旅報告会が今月8/30(日)に東京で開催予定です。



詳細はこちらまで

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よろしくお願いします!


 
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| トルコ滞在 | 23:43 | - | - |
1日目:アンカラ空港〜ペイパザール
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1日目、旅の始まりはアンカラ空港から。
午前2時半にアンタルヤを車で出発し、ここで成田→イスタンブル経由で来た日本組3名さまを待機します。

トルコに滞在して4か月、日本の友人たちとここ・トルコで本当に会えるなんて!と心浮き立ちます。
到着ゲートが国際線か国内線かでちょっと迷いつつ、無事に合流。
そして車で一路、ナウルハンへ。

と、その前に。
中継地点のペイパザールでお昼ご飯休憩+ちょうど近くでパザール(市場)があったので少しだけ見学。
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色とりどりの果物が綺麗です。
写真を撮りそびれたのですが、この地方独特のスカーフの巻き方(かぶり方)があって、それも素敵でした。

果物の味見をさせてもらった際、残った種はどこに置けばいいの?と日本組に問われて「え…その辺に(ぽいと捨てるの)(※トルコでは皆そうしてるので…。お店の人も推奨)」と答えてしまった私です…清潔・綺麗好きな日本人としてのアイデンティティが問われた瞬間。
 
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お昼に飲んだ泡立つアイラン。作りたて。
銅製のアイラン入れ、可愛いです。

 
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| トルコ滞在 | 22:59 | - | - |
ナウルハン〜イズニック〜ブルサ〜イスタンブルの旅
久しぶりの更新です。
夏休みに入ったら時間が出来ると思いきや、またもやオデミシュに行ったり、友人たちを訪ねての一人旅(エスキシェヒル、ネブシェヒルなど)に行ったり、その合間にトルコ語レッスンをしたり古いオヤスカーフと向き合ったり…。
あっという間に時間が過ぎています。

そんな中、先月末に日本からオヤ好きさん3名様を迎えて野中幾美さんの先導の下、一緒にオヤの故郷をめぐる旅をしてきました。
旅程はこちら、約1週間の濃密な内容。

1日目:ナウルハン
2日目:ムドゥルヌ〜イズニック
3日目:イズニック
4日目:イズニック〜ブルサ
5日目:ブルサ
6日目:イスタンブール

写真は、イズニックの村にて。
イズニックでは2泊3日のプチホームステイ体験もしてきました。
おばちゃんたちと一緒に道端に座ってオヤを教わり、一緒に編み、一緒に食卓を囲みます。


トルコに来て、そしてこうして旅に出てつくづく思うのは、実際に自分の目で見て体感するということのなんと情報量の多いことか、ということです。
たとえば、標高の高い場所では6月でも7月でもポピー(ゲリンジッキ)の花が咲いている…ということ。
これは、文字だけで読んだり人からの話だけなら心にも留めなかったかも知れません。

でも、標高が高いということは夏でもとても涼しいということで、高原で車から降りたときに頬に感じた風は一瞬シャーベットがあたったかと思うほどひんやりと冷たく爽やかで、標高が高くなるにつれ気圧で耳がキーンと痛くなることすらある…
風の冷たさ、耳の痛み、目に映るゲリンジッキの赤たち。

また、イズニックで、実際に道端で座ってオヤを編むおばちゃんたちがいる、と話に聞いて知ってはいても、彼女たちが何に座っているのか、オヤの道具は何に入れてるのか、何の糸を主に使っているのか…
大きなボビンの穴に射すように立てられたハサミ、穴の大きい針、おばちゃんたちの糸をよる手つきの滑かさ。

そんな細々としたこと、ディテール、それらがなんて新鮮に美しく胸に残るのか。

なんというか、日本でヒキコモリ(おうち大好き人間)だったのをちょっと後悔しました。
日本に帰ったら行ったことのない場所へ行こう!と誓っている最近です。(手始めは北海道かしら!)


それはともかく。
ぼちぼちオヤ旅珍道中をアップできたらと思っています。
 
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| トルコ滞在 | 20:08 | - | - |
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