making of salla

* トルコの伝統レース「オヤ」との日々 *
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年の瀬

染料:蘇芳
絹糸:60中2×2双(20個の繭から引いた糸を2本取りにして双糸に撚りました)
モチーフ:直径約4.6cm、US製アルメニアンレースから中央部分参考。
2017年12月12日作成

 

あっという間に年末になってしまいました。

この12月は何があったかしら…と思って振り返ってみたら、やはりこれでしょう。「繭からシルク糸を引いてその糸でダンテルを編んだ」ということ。

8月にもお邪魔したご自宅で蚕を育てその繭から糸を引いて染めて羊を飼って…をされている遠方の友人宅に、またお邪魔させてもらいに行きました。

実は、イズニックの再現をした際に気になっていたのが、セルシンのついたままのシルク糸(未精練)で作ってもまだなんだか本物のモチーフよりも感触が柔らかい…ということ。

蚕の種類が違うからなのかな?とか染料の質だろうか…などの推測のご意見も頂きながら、どこから検証すべきか…と思っていました。

 

そんな時、この遠方の彼女とお話をしてたらあっさりと。本当にあっさりと原因が解決したんです。

実際に自分でもやってみた今ならなるほどと分かることなのですが、これは実際に繭から糸を引いた経験者、しかも何度も何度も失敗しながら試行錯誤された方でしか分かり得ないことで…。経験に裏打ちされた言葉は重みがあります。

 

感動している私に彼女は「やってみますか?(糸引きを)」と提案。急遽、今回のお宅ワークショップ(?)は糸引きと、そしてそして羊の原毛からの糸紡ぎとなりました。

こちらは糸車。美しいですね…。

初めての羊毛での糸紡ぎ、糸車ではかろうじて途中で千切れなかったのですが、スピンドルを手で回すのは難しくて何度も挫折…繭から作った真綿でも贅沢にも紡がせて頂けたのですが、こちらも挫折…難しい!(でもなんだか、意地になってしまってつい何度もチャレンジしたくなる中毒性…)

 

繭からの糸引きは、先に繭を蘇芳と一緒に煮て染めて。20個ほどの繭から引きました。

20個って多い!と思うかも知れないのですが、20本のシルクが1本にまとまったそれはあまりにも細くて驚くほどです。

ですので、実際に編むときは2本取り、もしくは3本取りにしたうえでさらに双糸にして編んでみています。

 

今回の経験、糸引き・糸紡ぎどちらに関しても思ったのですが、実際に手を動かしてみて初めて分かることが本当に多いということです。

ネットや書物で知識として頭に入ってることの半分も理解出来ていなかったんだな…と身に染みました。

こうして身体感覚とともに刻んだ経験があると、再度同じ知識を目にした時に理解度が全く違う。何故、その装置が必要なのか、その操作が必要なのか…例えばYoutubeなどで糸引きの動画を見てもやっていることの意味が分かるので楽しくて仕方なくなりました(笑)

 

そして勉強熱心な彼女を見ていたら、自分もまたもっともっと失敗してもっともっと沢山のことを経験していきたい…そしてこの感動を伝えていけたら…と考える年の瀬となったのでした。

 

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