making of salla

* トルコの伝統レース「オヤ」との日々 *
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冬の夜長のダンテルと千鳥足のこと。

もうすぐ冬至、一年のうち最も昼が短い時です。
最近は17時にもなると真っ暗になって夜が来ることの早さに驚きます。

 

トルコにいた時はこれに加えて冬時間があったので更に日暮れが早かった覚えがあるのですが、今年からは冬時間が廃止(?)されたとか…。
こういう夏時間や冬時間に関する決め事がヨーロッパとはまた違う独自路線を歩むことが多いので(しかも突然決まる)、iPhoneの時間設定を東欧時間に自動で合わせてた昨年はすごく混乱した覚えがあります。
(日本との時差は6時間固定になったので計算が簡単になったのはありがたいかも?)

 

写真は冬の夜長のダンテル・作成中の図です。
所謂Xの目とそのバリエーションのための練習用ドイリーを…と思って作っていたのですが楽しくなって脱線し、samanyolu(銀河) が主役のように…どうまとめようか悩んでいるところです。
(ちなみにダンテル作成時は黒い紙を敷いてます。トルコにいた時は赤いトルコ語辞書の表紙の上で作ってました)

 

そういえばこのXの目。私の知る限り、日本の書籍(トルコの伝統レース イーネダンテル、今井瑞恵、2007)でそう呼ばれる技法は、トルコでは「酔っ払いの脚」や「悪魔の脚」、または「手すり」とも呼ばれています。

 

ちなみに「酔っ払いの脚 sarhoş bacağı」("千鳥足"が最適訳でしょうか?)は、アンタルヤのクラスメイト達がこう呼んでいました。
最初、酔っ払いに相当する単語sarhoşを知らなくて首をかしげていたら、クラスメイトが「うーん…アルコールの(alkolik)…」と説明してくれて、なるほど!と理解してその場で酔っ払って足がもつれるジェスチャーをした記憶があります(笑)。
(「そうそうそれ!」と受けてもらえました…言葉よりジェスチャーが上手くなっていった市民講座…)

 

ちなみにアイドゥンの女性を訪ねた時(2015年6月)も、「酔っ払いの脚」と呼んでいると教えてもらいました。
「悪魔の脚 şeytan bacağı」は直接には私は聞いてないのですがネットではこの名前でアップされているのをよく見かけます。
「手すりtırabzan」は、イズニックの村でこう呼ばれているのを聞いた記憶(2015年7月)。またトルコの書籍(Osmanlı'dan Günümüze Oyalar,Taciser Onuk,2005)にもこう書かれています。

 

この種のレースではとてもよく使われる基礎的な技法ですが、地方によってローカルな呼び方があると伺えます。

 

 

余談ですが手元のアルメニアンレースの本(英語圏)ではbows(弓)と呼ばれていたり(Mediiterranean Noted Lace, Elena Dickson,2005) Gamourch(Bridge)(橋)と呼ばれていたり…(Armenian Needlelace and Embroidery, Allice Odian Kasparian ,1983)。
(※このGamourch が良く分からないのですが、アルメニアにある橋か地名かなのかな?と推測)

 

モチーフの名前、というのは本当に地域や世代や色んな状況で変わっていきますし、たった一人にしか呼ばれていない名前でもそれは間違えかというとそういう訳でもなく。
調べても調べてもきりがないところはあるのですが…この多様性がとても面白く、それらがいつか忘れられていくのだとしたら非常に寂しいとも思います。
ひとまず2015年の夏に私が聞いた限りではこう呼ばれていました、という事実だけでも残していきたいです。

 

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