making of salla

* トルコの伝統レース「オヤ」との日々 *
【11月11日】イーネオヤ体験レッスンのお知らせ【社団法人 大阪・トルコ協会】

イーネオヤの体験レッスンのお知らせです!

大阪JR環状線「西九条」駅すぐ近くに今年、社団法人大阪・トルコ協会さまが設立されまして、そちらの事務所内ワークショップスペースにて、11月11日(土)に体験レッスンをさせていただけることになりました!

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日 程:2017年11月11日(土)
時 間:13:00〜15:00
参加費:3,000円→2,500円(教材費込・チャイ&トルコのお菓子「ロクム」付)
持ち物:手ぶらでお越し下さって大丈夫です。(必要に応じてシニアグラスなど)
人 数:8名様まで
対 象:イーネオヤに初めて挑戦される方、基礎を見直したい方

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(内容)
リボンの縁を基本のステッチとその発展形でかがりながら可愛いストラップに仕上げます。

リボンの柄やお花パーツ、トルコ製金属チャームなど様々な種類をご用意。お好きなものを選んであなただけのストラップに…
(※立体のお花は既成パーツとなります)


また、今回は初めての会場ということでトルコのお菓子「ロクム」をお土産に持参します!
講師自ら現地で収集したスカーフや撮影した写真の数々もご覧になっていただきながらのティータイム、トルコの文化や習慣についてもお話が出来たらと思っています。
ご参加お待ちしております!

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場 所:一般社団法 大阪・トルコ協会
    大阪市此花区西九条6丁目1-4
    TEL : 06-7709-5748
    Mail:info@osaka-turkey.or.jp
    JR環状線・ゆめ咲線 西九条駅&阪神・近鉄なんば線 西九条駅より徒歩3分
    ※アクセス詳細はこちら

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お申込み方法:
メール(info@osaka-turkey.or.jp)にて ,名前 ▲瓠璽襯▲疋譽后´E日ご連絡可能なお電話番号 を明記の上お申込みくださいませ。
参加費は当日徴収です。準備の関係上、出来るだけキャンセルはご遠慮いただけますようお願いします(どうしても難しい場合、早めのご連絡をお願いします)

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| ワークショップ | 11:25 | - | - |
憧れのブルガリア

トルコの周辺国にもイーネオヤと同じ技法の手芸はあり、特に東の隣国・アルメニアのアルメニアンレースが有名なのですが、西の隣国・ブルガリアにも存在します。

その名もケネ Кене。もしくはケネタ(?)と呼ぶようです。

 

写真は今年の春にブルガリアの首都・ソフィアの歴史博物館で開催された展示会のチラシ(?)画像。(運営に関わった女性の方から頂きました)

昨冬にアルメニアンレースの本を入手した流れで、もっとトルコ周辺国の結びのレースについて知りたくてインターネットを彷徨っていたらこの展示会を発見しました。

英訳で"Grace and beauty of the past"と題されたこの展示会は 「縫われたレース sewed lace ※」のためのものです。

(※しばしば英語圏ではイーネオヤやアルメニアンレースのような手芸のことを結ばれたレースknoted lace もしくは 縫われたレースsewed lace 、またはneedle lace やneedle point laceと表現している模様)

とてもとても行きたくて、しかし生憎事情で行けなくて縁がなかったのかなと肩を落としていたのですが…今回、野中幾美氏のブルガリアへの調査旅行に同行させていただけることとなりました。

明日の夜から出発です。

 

急に決まったものですから何も下調べもしていなくて、ブルガリア語の本も買ったものの全く読んでおらず焦っておりますが…というか久しぶりの海外で何を持っていくのかも忘れかけているほどですけれど。

気を引き締めて。スニーカーを履いて(笑・いつでも走って逃げられるように…とトルコ滞在時はいつもスニーカーかストラップ付の靴を履いていました)、勉強しに行って参ります。

 

※ ケネは単数形、ケネタは複数形とのこと。

 

JUGEMテーマ:クラフト・手芸 色々

| イーネオヤ | 23:56 | - | - |
贋作?再現・イズニックの大きなモチーフ。

※ 2017年秋の講座情報一覧はこちら

IMG_4532.JPG

(この記事は予約投稿分です)

レプリカというか贋作というか。

イズニック地方の古い大きなモチーフを再現してみました。

 

そもそもの発端は、前の記事の友人宅で藍で青く染めた未精練のシルク糸。

未精練なのでそのまま使って編むには縮れているしパリパリとしていて難しい。でもこれを石鹸で煮て精練すると色が落ちるかも…というか実際落ちたのでさてどうしようかと思っていた時。

とある方法でやると案外編みやすいと気づき、ふと、この糸でならイズニック地方のモチーフを作れるのでは?と思いつきました。

 

そして、4本で撚り合わせて基本の三角を試しに編んでみたら…おお、確かにあの感触。

固くてゴワゴワしてて触るとささって痛いくらいの「あの感じ」に近くなるではないですか。

 

…実は私、この時までイズニック地方のモチーフは固い糸を使っているとはいえ(セリシン(タンパク質成分)が残っているとはいえ)少しくらいは精練してあるのでは?と思い込んでいました。

ですので、どれくらいの時間精練したら固さに違いが出るのだろうか…と実験もしてたのですが…違いました。全く精練されてない糸でないと元モチーフほど固くならないのですね。

なんだ、精練は要らなかったのでは?と。これに気づいたら居ても立っても居られなくなり…

IMG_4516.JPG

取り出したるは、アンタルヤの手芸屋さんで購入した粉末の人工染料。

イズニックのモチーフはかなりハッキリした青や赤、ピンクや黄色で作られていることが多いのですが、これは草木染では出ない色です。

昔はシルク糸を人工染料で染めていたと推測されます(今現在は人工シルクを使っています)。

この粉末の人工染料はナルハンの手芸屋さんの片隅にも置かれていたもので、トルコではポピュラーなものの模様…。どれくらい昔からあるかは不明ですが、とりあえず手元にあったトルコ製の人工染料だし、と使ってみることに。

IMG_4517.JPG

パッケージ裏に記載されているトルコ語の説明文をゆっくり読みながら…ほんの少しずつのシルク糸を入れて染色実験。

粉末だからでしょうか、溶かした時の広がり方などかなり「食紅」と似た印象です。

店頭には10色以上は置いてあったと思うのですが、私が買ったのは青・赤・黄色・緑・ピンクの5色。とりあえず色の三原色とプラスα、特にピンクは三原色では出ない感じの蛍光ぽいピンクですのでこれだけは…と。

そして、イズニック地方でよく使われてる感じのスカイブルー、薄目の黄色、ピンク、そして茶色がかった緑などを様子を見ながら調合。

IMG_4522.JPG

そして染め上がったのがこちら。イズニック地方に特徴的なハッキリした色になりました(「なりました」と書くと何か違いますね…「しました」という感覚です)。

人工染料は草木染と同じく染液の濃度や浸す時間で濃淡を調整できますが、流石というか、はるかに簡単に予想通りの色へ染まってちょっと拍子抜けなくらいでした。

こんなに簡単ならそりゃあ絨緞織りのおばちゃんたちだって手間のかかる草木染をしなくなる訳だわ…と身をもって実感。

 

そして、4本撚り合わせて手持ちの古いスカーフのモチーフを再現してみたのが、一番上の写真です(実際はこれの前にもう一つ試し編みをしています)

黄色部分は写真の黄色の糸だと色が薄いので、その後別途黄色の染料にピンクを足して少しオレンジぽくしてみたりと細かく調節しつつ、元モチーフに近づけました。

なかなか…あの、自画自賛ですみません、かなりのレベルまで再現出来た気がするのですがいかがでしょうか。この作業、とっても楽しかったです。

 

ただ、実際触ってみると本物の方がもっと固くてゴワゴワとしています。

とある処理を糸にほどこして編みやすくしたのですが、案外何もせずにそのまま使った方がいいのかな?とか片撚りの方が良いのかも?などなど…他にもいくつか感触を残すために工夫すべきところが見つかったので、さらに再現度を上げるべく実験を重ねようか思っているところです。

 

 

それにしても…こうやって再現をして思うのは「材料は本当に大事」ということ。

特にイズニックのこのタイプのモチーフは、未精練のシルク糸で太く大きく編まないと元の雰囲気が出ませんし、逆に言えばこの糸を使えばこの地方独特のある意味稚拙にも見えるような大きな手加減のモチーフにいとも簡単に近づくんだ!と、実際編んでみて納得しました。

もちろん、ある程度は手加減も含めて似せてみてはいるのですが…さほど努力せずとも似てしまうのは素材の力としか言えません。

 

これを現行のポリエステル糸などで編んだら全く違う印象のものになってしまいますし(雰囲気は残りますが)、さらに例えば、シルク糸でも細くて精練された柔らかめの糸+細かな手加減で編むと、イズニックではなくブルサのモチーフにより近い雰囲気を持ってしまうことでしょう。

編み図だけを見るならイズニックとブルサのモチーフは似通った部分がありますが(ご近所ですから当たり前といえば当たり前ですが…)、この両者を決定的に分けるのは素材です。

(※イズニックのものでも細めの糸で編んだものもあって、それはブルサのものと判別がつきにくかったりします)

 

これらのことは再現する前からも知識として頭では分かっていましたが、実際に手を動かしてみないと深い部分・身体感覚的な部分では納得できていなかったのだなぁ…と反省。

そして同じ素材(もしくは近い素材)で編むことで、その地方の女性たちの感覚や思いに近づけるような…そんな錯覚が起こるほどこの再現実験は興味深くワクワクするものでした。

 

| イーネオヤ | 06:00 | - | - |
本日の枚方五六市

申し訳ありません、本日の枚方五六市ですが体調不良により欠席させていただきます。

ちょっと夏の疲れが出てしまいました。この先少し忙しくなるため今のうちに養生しておこうと思います。なにとぞよろしくお願いします。

| ワークショップ | 05:33 | - | - |
【再掲】2017年秋のイーネオヤ教室情報一覧(大阪・神戸)

2017年秋からのイーネオヤ教室の情報一覧です!よろしくお願いします。

 

【秋の短期集中講座 銑】

トルコ文化協会さま
(9/15(金)、10/6(金)、10/27(金)13:30〜16:00)
 ※お申込みはこちらより

 

【定期講座】

NHK文化センター梅田教室様
 (10/26(木)〜 毎月第4木曜日 13:30〜16:00)
  ※お申込みはこちらより(現在募集中)

 

NHK文化センター神戸教室様
 (10/3(火)〜※以降、毎月第1火曜日 13:00〜15:00)
  ※お申込みはこちらより(現在募集中)

 

・トルコ文化協会様
  イーネオヤ初級講座機毎月第4金曜日 10:00〜12:00
  (※9月は14日開催。体験レッスン随時受付中(内容:こちらと同様です))
  ※お申込みはこちらより

 

イオンカルチャークラブ 北千里店&日根野様
  
北千里店(4/15(土)〜 毎月第3土曜日 15:00〜17:00)
  日根野店(4/26(水)〜 毎月第4水曜日 13:00〜15:00)
 (※体験レッスン随時受付中)

 

・JEUJIAカルチャーなんばパークス店

 お申込みはこちらより(9/16(土)〜毎月第3土曜日11:15〜13:15)

 

 

【個人講座】

 お問い合わせはこちらより。(日程随時ご相談に応じます)

 

 

ご受講に関しましてご不明な点等ございましたら、上記各カルチャーセンター様へよろしくお願いします。個人レッスンに関してはこちらのメールフォームよりお問い合わせくださいませ。よろしくお願いします。

 

| ワークショップ | 05:32 | - | - |
犠牲祭の羊さんではなく・・・(今年最後の藍の生葉染め)

※この記事にお蚕さまが出てきます(虫類が苦手な方はご注意ください)

庭の藍の葉がよく成長してきたので今年最後の藍の生葉染めを、と遠方に住む友人宅へ葉のお裾分けをかねて遊びに行ってきました。

写真は友人宅で飼い始めた羊さん。犠牲祭でしめる羊さんではありません。

 

この友人とは2年前、野中幾美氏に連れていただいたトルコ各地のオヤの故郷を巡る旅で約2週間ご一緒しました(その様子はヴォーグ社の『世界手芸紀行』に写真で少し見れます)。

中でも2人してオデミシュの女性組合の試みや作品の美しさ、町そのものの雰囲気などにとても感動したのですが、彼女のすごいところは帰国してから蚕を育て始めたこと。

今年の春にお邪魔した際の写真です。

蚕を育てて繭にし、そして染色して糸を引き…という作業を始めた彼女。その行動力に驚きました。だって女性組合でも蚕からは育てていませんよ!しかも個人でとは…。(ムドゥルヌの市民講座では蚕は育てていましたが…まだ形にはなってませんでした)。

 

そして今度は羊。春にお会いした時に「飼ってみたいな」と仰ってましたが、まさか本当にお迎えするとは、と驚きです。手触りがふわっふわで超可愛い…。糸車やスピンドルも見せて頂きました(時間がなくて体験できなかったのが残念!)

さて、今回はうちの庭で採れた藍の生葉を持参し、彼女のお宅で染める実験をすることに。(彼女のお家でも育てていたそうなのですが、羊さんにダメにされたとか…)

早朝に枝ごと切って、水をふりかけた上で保冷バッグに入れて持参。

写真は枝から藍の葉をむしり取った図。これらをミキサーで水と一緒に粉々にします。

そしてキッチンネットで濾した染液に、シルクの生地をそっと浸します。

実は布を染めるのはこれが初めて!ドキドキです…。

最初は緑色。

けれど引き上げて水で洗っていくうちに酸化して美しい水色に…。

干します。ちょうど晴れ過ぎずでも雨も降らず、風通しも良くていい感じのお天気です。

隣に干しているのは最初に染めた未精練のシルク糸。こっちはいかにも「藍」な色に。

 

染液の濃さや染めている時間によって色合いが様々に変化します。

でもそれは狙って出来ることではなく、かなり偶然性に左右されます。これを楽しいと思うか不安定と思うかはそれぞれですが…とても面白いと私は感じます。

コントロール不能な「自然」と共生するような感覚です。

 

この日は他にも、持参したザクロの皮で染めてみたり、ハイビスカスで染めてみたり(これは私が見学した時にオデミシュの女性組合でやってたので真似っこです)、彼女が冷凍していた桑の実(Kara dut。これはオデミシュの村に住む女性が染めてたので真似っこ…)でも糸を染めてみました(可愛いピンクになりました!)。

 

また、葉の叩き染めにも挑戦したのですが、こちらは上手くいかず…乾いた布でなく濡れた方がいいのかな?とか、布をもうちょっと厚めが良さそうとか、摘み取ったばかりの葉の方が良いというデータも、とか…二人で調べながら次回へのリベンジを誓うなど。

失敗にもまた学ぶところがあり、こうやって試行錯誤しながら挑戦することは本当に楽しいです。

 

個人的に布を染めるのは初めてだったのですが、こうやって誰かと一緒に作業をすることもまた楽しく…。

ロケーションもね、いいんです。万葉の里、という感じで…桑の木もなっている場所。辺りを歩けば染料になる草木が生えています。私の住むところも田舎なのですが、それとはまた違う時間が流れているように感じます。

楽しみを共有しながら新たな試みや異なる着眼点も得られて、非常に学ぶところの多い体験でした。

 

| イーネオヤ | 04:58 | - | - |
9月度のレッスン日程変更について(NHK梅田教室・イオン日根野・トルコ文化協会)

来月9月度のレッスンですが事情により下記の3教室のレッスン日時を変更させていただいております。

 

イオンカルチャークラブ日根野店

9月27日(水)13:00〜15:00 → 9月20日(水)13:00〜15:00

 

NHK文化センター梅田教室

9月28日(木)13:30〜15:30  → 10月19(木)13:30〜15:30 (いつもの第2教室です)

 

トルコ文化協会

9月29日(金)10:30〜12:30 → 9月15日(金)10:00〜12:00
(※時間も30分早くなっております!)

 

急で大変恐れ入りますが、生徒の皆様にはご理解のほどよろしくお願いします。(どうしてもご都合が合わない場合は、早めに事務局にご連絡いただけましたら返金処理など対応も可能のようです※NHK梅田教室)(トルコ文化協会ではその他10月6日(金)への振り替えも可能です。ご相談くださいませ)

 

 

| ワークショップ | 20:23 | - | - |
トルコ語「出る単」

トルコへ渡航する前、質疑応答想定集というか、オヤをやっている時に会話によく出てくるだろう単語をあらかじめ日本語−英語−トルコ語に訳して一覧表にしたものを作っていました。

もともとは当時大阪に住んでいたトゥーオヤをするトルコ人女性の友達との意思疎通用。トルコ語はそのままネット翻訳しても正確さに欠ける上に手芸の専門用語となるとさらに難しくなるので、いっそ覚えてしまおう…と作った記憶。そしてそれを更に渡航前に市民講座でも使えるように色々付け加え、トルコへ持参して行ったものです。

 

そしてそれを最近、トルコ語のオヤの本を読む生徒さんやトルコへ旅行する友人のために改めて編集し直して8ページ(実質7ページ)の冊子風にしてみました。

 

実はこれ、最初はイーネオヤ用語(サイトに掲載しているもの+α)にだけカタカナでふりがなを振ってました。

そして他の手芸用語はアルファベットと英語表記のままだったのですが、先日配布してみたはいいもののやっぱりちょっと不親切なのではと思って全てのトルコ語の読み方をカタカナで追記してみました(神戸教室の皆さんごめんなさい!次回レッスン時にお取り替えしますのでご安心ください)

あと、トルコ語のアルファベットの読み方ルールも少しだけ付け加えてます。

 

トルコ語は、ルールさえ覚えたらほぼほぼローマ字読みなので簡単…だと思うのですが、あまり興味のない方に覚えてくださいというのもどうなのかな?と思うこともあって難しいところ。それに、やっぱり最初はルビが全部ある方が安心しますしね。

 

 

ちなみに、教室でモチーフの編み図を配る時は、モチーフ名を自ら調べて分かったものに関しては敢えてトルコ語表記(とカタカナ読み)にしています。

これは何故かと言うと、その地域独特の言い回しや方言などもあるために、直訳した日本語が実際のトルコ語のそれと同じかどうか分からない場合もある…ということが出てきたからです。なので訳した日本語もつけますが暫定として、と注釈がつくモチーフがあります。

 

また、例えばトルコ語のLale(ラーレ。チューリップの意)と日本語のチューリップ、言葉から喚起されるイメージはかなり違うと思うのです。(トルコのチューリップのイメージはタイルに描かれるような細長い意匠か、野生のチューリップのように花弁が外側に開いたものだと思いますし、日本でのチューリップのイメージは少なくともトルコのそれと同じではないですよね)。

同じ花でも咲いている場所の背景や文脈が違うと受け取る意味もまた異なってくる気がして、日本語訳で取りこぼされる小さなノイズのようなそれらがちょっと勿体ないなぁと思ってきたので、原文ママというか女性たちが呼んでいるそのままで。小さなこだわりです。

 

こういう「取りこぼされるもの」について最近はよく考えます。

広く親しまれるようになるにはちょっと煩雑な作業が必要なこれら(だからどうしても省略されがちなもの)にも、本質にとって重要な要素が含まれているのではないか、と。

見逃してしまって触れる機会がないままなのはやっぱり少し勿体ないですし、伝えることが出来るならやっぱり伝えておきたいなとも思うのでした。

 

| トルコ語 | 01:07 | - | - |
藍の生葉染め・その2〜ザクロの皮で緑色を〜

※ 2017年秋の講座情報一覧はこちら

念願の鮮やかな青が藍の生葉染めによって出来たということは、緑色も出来るのでは?と実験。

ご覧の様な発色の良い緑に…。植物染めで1つの植物から染める場合は通常ごく薄い黄緑色くらいしか出ないので本当に嬉しくて飛び跳ねそうです。これでイーネオヤで縁かがりや葉っぱを作れそう。

 

さて、この緑色は藍で染めて青くした糸を黄色くなる染料につけて重ね染めをして出しています。

その黄色の染料の一つがザクロの皮。

こちら。

赤いザクロの皮を煎じると赤くなるのでは?と思うのですが実際はかなり濃い黄色〜黄土色になります(最初は驚きました!)

古くは絨緞用のウール糸の染めにもよく使われているそうで…というかトルコだけでなく中東〜インドなどでもポピュラーに使われる染料とのこと。

こういうことって知識として知っていても、実際に皮を水に浸して煮出して黄色くなって…という過程を体感しないと記憶に残らないものなのだな…とつくづく思います。体を動かして初めて実感として分かる、というか。

 

ちなみにこのザクロの皮は、トルコ渡航時にアンタルヤの街角に秋になると出るザクロジュース売りのスタンドのおじさまから、廃棄するならもらえるかしら?とお願いして頂いたもの、をアパートのバルコニーで新聞紙を広げて乾燥させました。

 

(でも小心者なので最初数回はザクロジュースも頼んでました…旬のジュースは甘酸っぱくてとっても美味しい。ザクロの果汁からも薄くグレー〜水色に染まるので、途中からは飲まずに持ち帰っておりましたが…)

ザクロはスーパーやパザール(市場)でもすごく安く売ってます(幾らだったか失念…安かったという印象のみ…※調べました。1個1リラ、当時のレートで約40〜50円…安い!)

これらは2015年11月3日に近所のパザールで撮影した写真。

輝くように美しいルビー色。

たまにパザールなどではこんな黄色いザクロ(果実は薄い赤)も売ってました。

この皮を煎じても黄色くなったのかしら?試せばよかったです。

 

パザールやスーパーでザクロを買ってキッチンで解体もしていたのですが、その方が綺麗に皮と果実を分けて保存できるものの果汁を取る過程であちこちに真っ赤な果汁が飛び散ってちょっとしたスプラッタ劇が繰り広げられてしまい、お掃除が大変だった思い出…。

さすがにめげたので途中からはジューススタンドのおじさま頼りになりました。アンタルヤ在住の日本人の友達からも差し入れで皮だけもらったりも(笑)。

 

この弾けんばかりのザクロからあの生き生きとした濃い黄色が出るのか…と思うと、その隠された力の強さに打ちのめされるような、畏敬の念さえ抱くような、染めるたびに新鮮な驚きにおそわれます。

 

 

ちなみに今回は藍で先に染めてザクロの皮が後でしたが(青色+黄色=緑)、その反対の順番でする場合(黄色+青色=緑)もあるようです。

この時の藍の染液は他の糸を染めた後で時間が経ってちょっとくすんでるので、緑もちょっとくすみがちに…。けれども、染液を作ったばかりならもっと彩度が高めになります。さらに黄色の染料もザクロの皮でなくてもっと明るい黄色になるものを使えばもっともっと明るい緑も出来上がることになります(こちらに関してはまた次のエントリで…)。

 

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現在、秋からの講座の募集中です。詳しくは下記の記事をご参照くださいませ。

※ 2017年秋の講座情報一覧はこちら

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| イーネオヤ | 04:17 | - | - |
間違い探し・1

※ 2017年秋の講座情報一覧はこちら

昔の恥を晒してみようかと思います。

こちらはイーネオヤを学び始めたばかりの頃に作ったもの(下手っぴですね!お恥ずかしい)

当時ネットで流れてきた可愛らしい花の画像を見て、こんな感じかな?と見様見真似で編んでみてました。

元々のモチーフはオデミシュ地方でフストゥック(fıstık 落花生)の花と呼ばれているものです。

葉っぱと裏側。

(土台はニットリングを細編みで編みくるんだ上に作っています)

 

実はこのモチーフ、盛大に間違えている部分が幾つかあります。

教室の生徒さんがたの一部にはピンと来る方もいらっしゃるかも知れません。そう、地方ごとの葉の作り方(平面からの筒の立ち上げ)においてご説明したあの内容です。

 

まず1つ目の間違いは、様式。

花自体はオデミシュ地方の伝統的なモチーフなのに、それを包む葉の作り方はチャムルヤイラ地方での様式になっています。

 

これを作った当時、学び始めたばかりで情報も乏しかったためイーネオヤで「葉」と言えば日本で出版されている本に載っているこの葉の作り方しか知らず、また地方ごとの特色なども知らなかったため、とにかく葉っぱならこれと思って作っていました。

ですが実際はこの葉の作り方は広いトルコでもごく一部のものです。(お土産的に出回って日本でもよく売られているモチーフは大体これですので、つい葉といえばこれしかないような錯覚に陥りますが…違います)

 

オデミシュ地方の葉はそれらとはまた異なる作り方になっていますし、別の地方の花と葉を組み合わせるのは分かっていてやるならまだしも、通常はあり得ないこととなります。

(教室で説明しているのはこういうことです。過去の私の過ちから皆さんは学んでくださると嬉しいです…)

 

 

そして2つ目の間違いは、花自体の細部の作り方。

細かいことで間違いと言えるかどうかは疑問なのですが、とりあえず元モチーフではこの菱形になっているところの花弁、同色で縁編みがほどこされていることが多いものです。

また、頂点で糸は切らずに左側面に沿って降りていますし、その糸を取りながら縁編みがされるのが通常です。

ですがいかんせんネットの画像だけで雰囲気で作っているものなのでそこまで当時は分からず…菱形は菱形でしょ、とばかりに勢いよく頂点で切ってしまった結果、本来ならもう少し縁編みで菱形が大きくなるところがなっていない為に全体的なバランスが崩れて少し物足りなくなっています。

この他にも細かいところが実際とは少しずつ違っていますがそれは割愛…。

 

 

それにしても、今見返しても怖くなってしまいますね…

もちろん、ただデザインとして可愛いから・美しいからと採用しているだけなら特に何の問題もないことです。また、これを作った当時はこのような知識を学ぶ術もありませんでしたし仕方ないと…言いたいところです…。(ただし、日本にいてもこの程度でしたら勉強することは可能です。私はその手段を知らなかっただけでした)

また、造形美の面だけ輸入されたものが日本で独自に発展するのなら、それはそれで本当に素敵なことだと今でも思っています。

 

ただ、やはり実際に元になったモチーフや元になった地方の様々なスカーフ、そして現地を訪れてそのスカーフを作った女性たちと触れ合ってしまうと、こんなに綺麗なモチーフを苦労して作っているのに別の地方の葉っぱをつけてごめんなさい!という気持ちにもなってしまうのです。

 

造形としての美を追求する気持ちも心の片隅に置きながら、でもそれは作家として・表現者としての気持ちであり。

講師・研究者としての気持ちは、実際にトルコ現地でこの目で見たものを事実に基づきながらしっかりと整理・分析した上で正確にお伝えたい…とも思います。

 

さて、このモチーフに関してはまだまだとある点に言及したいのですがそれはまた後日…

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JUGEMテーマ:クラフト・手芸 色々

 

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